体が硬くても大丈夫?タイ古式マッサージが「痛い」と感じる理由と初心者のための安心ガイド

タイ古式マッサージは「痛い」?体が硬くても受けられる?初心者や女性が抱く不安を徹底解消。痛みの原因や、セラピストへの上手な伝え方、安心して受けられるサロン選びのコツを専門家が詳しく解説します。

タイ古式マッサージで感じる「痛み」は、良圧感覚・揉み返し・好転反応とされる体調変化・警告サインの4つに切り分けられます。体が硬くても受けられ、我慢して耐える痛みは本来のタイ古式にはありません。妊娠中や持病がある方は事前に医療機関へ相談を。

この記事でわかること

  • 「痛い」は良圧感覚/揉み返し/好転反応とされる体調変化/警告サインの4分類で別物として整理する
  • 体が硬くても受けられます。「我慢して耐える痛み」は本来のタイ古式にはない
  • 妊娠中・心疾患・骨粗鬆症・椎間板ヘルニア急性期・帯状疱疹などは事前に医療機関へ相談を
  • 施術前後の過ごし方(食後・飲酒・運動・水分補給)と、医療機関に相談する目安を時系列で整理

公的情報源: 厚生労働省「医業類似行為に対する取扱いについて」/国民生活センター「整体マッサージで腰を痛めた」/消費者庁・WHO ほか

タイ古式マッサージを受けてみたいけれど、「痛そうで怖い」「翌日だるくなったのは大丈夫なのか」「体が硬いから無理かもしれない」と迷う方は多いです。本記事では、その不安の正体である「痛み」と「安全性」を、公的情報源をもとに整理してお手伝いします。

結論を先に書きます

タイ古式マッサージで感じる「痛み」は、すべて同じ性質ではありません。良圧感覚・揉み返し・好転反応とされる体調変化・警告サイン の4つに切り分けると、施術中の判断と施術後の振り返りがかみ合います。

そして、「強い痛み=効いている証拠」と単純化できる根拠は、公的情報源を読んだ範囲では確認できませんでした。体が硬くても受けられますが、妊娠中や持病のある方は事前に医療機関へ相談するのが穏当です。

この記事の要点
  • 痛みは4分類で別物。我慢して耐える痛みは本来のタイ古式にはない
  • 「好転反応」は医学用語ではなく、効果の証明として整理されたものではない
  • 妊娠中・心疾患・骨粗鬆症・椎間板ヘルニア急性期などは施術を見合わせ、医療機関へ相談
  • 強い痛み・しびれ・3日以上続く症状は自己判断で続けず受診を

なお、本記事は一般的な情報の整理であり、治療や受療判断の代わりにはなりません。体調や持病に関する個別の判断は、事前にかかりつけ医へご相談ください。痛みや体調変化には個人差があります。

目次

タイ古式マッサージの「痛い」を整理する|4つの分類

結論から言うと、タイ古式マッサージの「痛い」は4種類に分けて考えると分かりやすいです。「強い圧こそ効く」と一括りにすると、本来は施術を中止すべきサインを見落とすことがあります。

  1. 心地よい良圧感覚(施術中に感じる伸び)
  2. 揉み返し(施術後24〜72時間の筋肉の炎症)
  3. 好転反応とされる体調変化(医学用語ではない)
  4. 即中止すべき警告サイン(施術中の異常な痛み)

①心地よい良圧感覚(施術中に感じる伸び)

体重を乗せた圧と、関節を開くストレッチが組み合わさると、「痛気持ちいい」「伸びている感じが心地よい」と表現される領域があります。伝統的なタイ古式では、施術者が受け手の呼気に合わせて圧を入れ、吸気で抜く、というリズムが基本とされています。

ただし、この感覚は個人差が大きい です。同じ圧でも「気持ちいい」と感じる方と「強すぎる」と感じる方がいます。施術中に「もう少し弱く」と伝えることに、遠慮は要りません。

②揉み返し(施術後24〜72時間の筋肉の炎症)

施術後しばらくして、揉まれた箇所がズキズキ痛む・押すと痛い・腫れぼったい。こうした症状は、必要以上の強圧で筋繊維が小さく損傷した「揉み返し」と整理されることが多いです。整骨院などの解説でも、揉み返しは「誤った施術で筋肉を傷つけた結果」として扱われています(参考:国民生活センター「整体マッサージで腰を痛めた」)。

揉み返しが起きやすいのは、当日の体調が万全でない・施術者が許容圧を超えた・筋肉の硬さに対して時間が短すぎた、の3つが重なる場面です。「翌日だるくて起きられない」状態は、効果ではなく損傷反応として捉えるほうが穏当です。

③好転反応とされる体調変化(医学用語ではない)

施術後の「だるさ」「眠気」「微熱感」「便通の変化」などは、業界で「好転反応」と呼ばれます。ただし 「好転反応」は医学用語ではなく、公的なガイドラインで「効果の証明」として整理されているものではありません。

「血流が改善して老廃物が動いた結果」といった説明はサロンの解説で見かけますが、因果関係が公的に確立された説明ではない、と理解しておくのが穏当です。24〜48時間で軽くなるものは様子を見て、3日以上続く痛みやしびれは医療機関での評価対象になります。

④即中止すべき警告サイン(施術中の異常な痛み)

施術中の「刺すような痛み」「電気が走るようなしびれ」「めまい・冷や汗・吐き気」「呼吸困難感」は、施術を中止するサインです。これは「我慢して耐える痛み」ではありません。

特に首・腰・胸郭周辺の急な強い痛みは、神経や血管に何らかのストレスがかかっている可能性があります。「やめてください」と声を出すことに、遠慮は要りません

分類発生タイミング主な感覚対応の目安
①良圧感覚施術中痛気持ちいい・伸びている感覚呼吸を妨げない範囲で継続。遠慮なく強弱を申告
②揉み返し施術後24〜72時間押すと痛い・腫れぼったい・局所炎症アイシング・安静。3日以上続くなら医療機関で評価
③好転反応とされる体調変化施術後数時間〜48時間だるさ・眠気・微熱感・便通変化自己判断は避け、続く場合は医師に相談
④警告サイン施術中(突発)刺すような痛み・しびれ・めまい・呼吸困難即中止。状況によっては救急受診

この4つを別物として整理しておくと、「効いているのか、危険なのか」を切り分けやすくなります。気になる症状が出たら、自己判断で続けず、医師にご相談ください。

体が硬くても受けられる?好転反応と揉み返しの見分け方

「体が硬いから無理では」と心配される方は多いですが、体が硬くても受けられます。タイ古式は受け手の柔軟性に合わせて可動域へゆっくり働きかける施術で、硬い人ほどストレッチの伸びを感じやすい面もあります。強さや角度はその場で調整できるため、最初に「体が硬い」と伝えておくと安心です。

その上で、とりわけ誤解されやすいのが「好転反応」と「揉み返し」の区別です。混同して「これは好転反応だから我慢すれば良くなる」と扱うと、本来は施術内容の調整や医療機関の評価が必要だったケースで対応が遅れることがあります。

揉み返しのメカニズムと公的情報源

揉み返しは、必要以上の強圧で筋繊維や周辺組織が小さく損傷した結果、押すと痛い・腫れぼったい・動かしにくい、といった炎症反応が出る状態として整理されています。国民生活センターの事例には、腰部に強圧を受けた結果、椎間板ヘルニアと診断され足のしびれが残ったケースが整理されています。しびれや動作制限を伴う場合は、整形外科などの医療機関での評価対象 になります。

両者を切り分ける目安

両者を切り分ける軸を整理したのが下の表です。ただしこれは因果関係が公的に確立された分類ではなく、あくまで整理上の目安にとどまります。

揉み返し(炎症反応)好転反応とされる体調変化
範囲局所(揉まれた箇所)全身(だるさ・眠気など)
押すと痛む明確に出ることが多いあまり出ない
持続期間3〜7日続くこともある24〜48時間で軽くなる傾向
動作との関連動かすと増悪動作と無関係に出やすい
医療機関相談の目安しびれ・動作制限が出たら早めに3日以上続くなら医師に相談

症状の判別は、最終的に医師の評価が必要です。「好転反応だから我慢する」と続けるより、気になる症状があれば早めに医療機関で評価していただくのが穏当な順番です。揉み返しを避けるサロン選びは タイ古式マッサージの選び方 も参考になります。

施術を控えたほうがよいとされる方|事前に医療機関へ相談を

タイ古式マッサージは、ストレッチ・関節の可動域への働きかけ・体重を乗せた圧を組み合わせる施術です。以下に該当する方は、原則として施術を見合わせ、事前に医療機関へ相談するのが穏当とされています。

タイ古式マッサージを受ける前の体調チェックを見合わせる・要相談・受けられるの3つに分類した図。
図:体調・既往症から「見合わせる/要相談・調整/受けられる」を切り分ける整理の目安です。

  • 妊娠中の方:初期(0〜12週)・後期(28週以降)は見合わせるのが原則。中期も産科医の許可・専用ソフトメニュー・妊婦対応研修の3条件が揃わなければ見合わせる
  • 重篤な心疾患・高血圧・深部静脈血栓症(DVT)の疑いがある方:血流変化が負担になり得る。DVT疑いへの強い圧は塞栓のリスクにつながる懸念
  • 骨折・骨粗鬆症・帯状疱疹などがある方:通常の圧でも骨折リスクが上がる可能性。皮膚疾患のある部位は症状悪化や接触感染の懸念
  • 椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の急性期の方:腰部のストレッチが症状を悪化させる懸念。急性期は医療機関での評価・治療が優先
  • 発熱・急性体調不良・感染症疑いの方:体調回復が優先。他の利用者への感染リスクもある

たとえば妊娠中の場合、初期は流産リスクが相対的に高い時期で、後期は子宮が大きくなりうつ伏せ・側臥位の姿勢自体が負担になりやすい、という点が母性保護の観点から言及されてきました。自己判断で予約せず、事前に産科医へご相談ください。

椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の急性期も、無理な前屈・後屈・腰のひねりが症状を悪化させる懸念があります。慢性期に入り、整形外科の主治医がマッサージ・ストレッチを許可してから、ソフトなメニューでの再開を検討されるのが穏当な順番です。

ここで挙げたのは目安であり、個別の体調・既往症の判断は事前にかかりつけ医へご相談ください。本記事は治療や受療判断の代わりにはなりません。

注意しながら受けられるとされる方|事前申告と施術調整

完全に施術を見合わせる必要はないものの、事前申告と施術調整が必要なケースもあります。受けられるかどうかは、申告と調整次第で変わる領域です。

  • 慢性腰痛・椎間板ヘルニア慢性期の方:整形外科の主治医が運動・マッサージを許可していることを前提に、無理なひねりを避けたソフトメニューで
  • 高齢の方・体力低下中の方:シニア向けソフトコース・短時間メニュー・側臥位中心など、負担を抑えた対応から
  • 生理中の方:腰部・腹部への深い圧を控えるメニュー設計が一般的。経血量が多い日は見合わせる選択も穏当
  • 服薬中の方(抗凝固薬・降圧薬・甲状腺薬など):受付時に服薬内容を申告。体調変動の引き金になることがある

「言わなくても分からないだろう」と申告されなかった方が、施術後の体調変化で「やっぱり言っておけばよかった」と振り返るケースは少なくありません。事前申告は、施術の質と安全性を両立するための土台 です。

個別の服薬・既往症の判断は、事前にかかりつけ医へご相談ください。痛みや体調変化には個人差があります。

施術前後の注意|トラブルを避ける過ごし方

「思っていなかったトラブル」の多くは、施術内容そのものではなく、施術前後の過ごし方に起因していることがあります。前後の過ごし方を整理します。

タイ古式マッサージの施術前後の過ごし方を時間軸で整理し、水分補給や受診の目安を示した図。
図:施術前・直後・数時間後・翌日以降にわけた、トラブルを避けるための過ごし方の目安です。

食後・飲酒後・運動直後は避ける

食後すぐの施術は、消化中の食べ物が胃に残った状態でうつ伏せや圧迫が入り、吐き気・消化不良につながる懸念があります。食後は2時間程度空ける のが目安です。飲酒後は、アルコールによる血管拡張と血流変化が重なり、急激な血圧低下・立ちくらみ・失神のリスクが上がる懸念があるため、当日の飲酒は控えるのが穏当です。

激しい運動の直後も、筋繊維が炎症傾向にあるタイミングでの強圧・ストレッチで悪化する懸念があるため、2〜3時間の休息を挟みます。施術後の運動も、可動域が広がった状態で激しく動くと捻挫や筋断裂のリスクが上がるため、24時間は穏やかに過ごすのが目安です。

施術後の水分補給・安静

施術後30分以内に、常温の水を300〜500mlゆっくり飲むのが目安です。コーヒー・緑茶などカフェイン飲料は利尿作用があるため、直後の水分補給には向きません。施術後2〜3時間は激しい運動・重労働を避け、リラックスして過ごすのが、体への負担を抑える穏当な順番です。

翌日にだるさ・微熱感・眠気が出ることがありますが、24〜48時間で軽くなる傾向なら様子を見ます。3日以上続く痛み・しびれ・動作制限 が出た場合は、自己判断で続けず、整形外科などの医療機関で評価していただくのが穏当です。

施術前後の過ごし方は、効果を高めるためというより、トラブルを避ける土台として位置づけるほうが実態に合っています。

タイ古式マッサージの「事故」が報じられた事例|公的情報源で整理

タイ古式マッサージは、ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統療法である一方、無資格者による施術・強圧による事故事例が国内外で報じられてきました。事例は「他人事」ではなく、施術を受ける際の「サイン感度を上げる材料」として読むのが穏当です。

国民生活センターに寄せられた手技マッサージの危害情報

器具を使わない手技による医業類似行為で危害が発生した相談が、一定期間に多数寄せられていた旨が、過去の報道発表資料に整理されています(参考:厚生労働省「医業類似行為に対する取扱いについて」)。施術者が有資格か無資格かの判別が、課題として継続的に整理されてきた領域です。

国内外で報じられた施術後の体調悪化

タイ国内のマッサージ店で施術を受けた方が体調を悪化させた事例が報じられたことがあります。タイ保健省はこの件について、施術が直接の死因ではなく別の重い疾患が背景にあった旨を発表し、「資格保有者の施術を選ぶこと」「受け手側も体調を申告すること」を呼びかけています。安全性への取り組みは継続的に強化されています。

WHO は2025年に Global Traditional Medicine Strategy 2025-2034 を採択し、伝統医療の「安全性と規制」「エビデンス強化」「保健システムへの統合」「価値の最適化」の4本柱を提示しています。タイ古式を含む伝統療法は、安全性の枠組みづくりが世界規模で進められている段階だ、というのが公的情報源を読んだ範囲での整理です。

本セクションの事例は、公的情報源・大手メディアで報じられた範囲での整理です。個別の判断は、事前にかかりつけ医や医療機関へご相談ください。

安心して受けられるサロンを選ぶ目安|資格・表示・カウンセリング

「どこに行けば安心して受けられるのか」という疑問に対し、公的情報源をもとに目安を整理します。

安心して受けられるタイ古式サロンを資格・効能表示・カウンセリングの3観点で見極める図。
図:施術者の資格・効能の打ち出し方・事前カウンセリングの3点で安心できるサロンを見極める目安です。

有資格者と無資格者の判別の目安

日本では「あん摩マッサージ指圧師」が国家資格として整理されており、施術所の開設・施術者の資格情報は所轄の保健所に届出が義務付けられています(参考:あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)。厚生労働省も 有資格者と無資格者の判別について の情報を整理しています。タイ古式は「リラクゼーション」の枠組みで提供されることも多い領域です。

効能を強く打ち出すサロンへの向き合い方

効果を強く打ち出す表示が前面に出ているサロンには、慎重に向き合うのが穏当です。消費者庁の 景品表示法・健康増進法上の留意事項 では、実際よりも著しく優良または有利と見せかける表示が不当表示として禁止されています。タイ古式は伝統療法として体調変化が報告されることはあっても、医学的な科学的根拠が公的に確立されたものではない、というのが公的情報源を読んだ範囲での整理です。「効果には個人差があります」と前置きされているサロンのほうが、誠実な姿勢として受け取りやすいです。

事前カウンセリングの有無

伝統的なタイ古式では、初回の施術前に問診・カウンセリングが基本として組み込まれています。「今日の体調」「既往症」「服薬」「気になる箇所」「強さの希望」を確認したうえでコースを設計する流れです。カウンセリングがなくすぐ施術を始めるサロンより、事前確認の時間がしっかり取られているか が、安全性への姿勢を測る一つの目安になります。

サロン選びの最終判断は受け手の自己責任になります。不安な点は予約前に直接サロンへ確認されることをおすすめします。タイ古式そのものの基礎は タイ古式マッサージとは にまとめています。

体調変化が起きたとき|医療機関に相談する目安

施術後に体調変化が出たとき、どのタイミングで医療機関に相談すべきか。一次対応のタイムラインを3段階で整理します。

  1. 施術直後(〜30分):安静と少量の水分補給。30分で軽くならなければ相談
  2. 24〜72時間:揉み返しは3日以内に軽くなる傾向。3日以上続けば受診
  3. タイで受ける場合:現地の国際病院・海外旅行保険の補償範囲を事前確認

施術直後(〜30分)の一次対応

施術直後にめまい・冷や汗・吐き気・動悸が出たら、まず安静な体勢を取り、常温の水を少量ずつ補給します。30分経っても軽くならない、または悪化していく場合は、自己判断で帰宅せず、サロンスタッフに状況を伝えてください。失神・呼吸困難・胸痛が出た場合は、迷わず救急要請(119番)を ご検討ください。

数日続く痛み・しびれが出たとき(24〜72時間)

施術後24〜72時間で出る揉み返しは、3日以内に軽くなる傾向です。3日以上続く痛み・しびれ・動作制限が出ている場合は、「好転反応だから」と続けず、整形外科などの医療機関で評価していただくのが穏当な順番です。国民生活センターの事例では、症状が長引いた相談者が早めに受診した結果、椎間板ヘルニアの診断・治療につながったケースが整理されています。

タイで受ける場合の現地医療機関

タイ現地で体調変化が出た場合、近隣の国際病院が日本語対応可・キャッシュレス対応可で利用されている、というのが旅行者からのフィードバックです。海外旅行保険は、マッサージ後の体調悪化への補償可否を契約前に確認しておくのが穏当です。現地の保健省も施術後の体調変化への注意喚起を続けています。

体調変化のタイミング・程度には個人差があり、本記事の整理は目安にとどまります。気になる症状が出た場合は、自己判断で続けず、医師にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1:タイ古式マッサージの「痛い」は効いている証拠ですか?

「強い痛み=効いている」と単純化できる根拠は、公的情報源を読んだ範囲では確認できませんでした。本記事の4分類(良圧感覚/揉み返し/好転反応とされる体調変化/警告サイン)のうち、我慢して耐える痛みに該当するものはありません。痛みが強すぎると感じたら、遠慮なく「もう少し弱く」と申告してください。感じ方には個人差があります。

Q2:体が硬いのですが受けられますか?

体が硬くても受けられます。タイ古式は受け手の柔軟性に合わせて可動域へゆっくり働きかける施術です。強さや角度はその場で調整できるため、最初に「体が硬い」と伝えておくと安心です。痛みを我慢する必要はありません。

Q3:翌日にだるくて起きられないのは好転反応ですか?

「好転反応」は医学用語ではなく、公的なガイドラインで効果の証明として整理されたものではありません。24〜48時間で軽くなる体調変化は様子を見て、3日以上続く症状・しびれ・動作制限が出た場合は、自己判断で続けず、医師にご相談ください。

Q4:妊娠中ですが、マタニティコースなら受けられますか?

妊娠中の施術は、初期(0〜12週)・後期(28週以降)は見合わせるのが原則です。中期であっても、産科医の許可・専用ソフトメニュー・妊婦対応研修の3条件が揃っていなければ見合わせるほうが穏当です。自己判断で予約せず、事前に産科医へご相談ください。

Q5:椎間板ヘルニアがありますが、施術を受けても大丈夫ですか?

急性期(強い痛み・しびれが出ている時期)は、ストレッチが症状悪化につながる懸念があります。慢性期に入り、整形外科の主治医が許可していることを前提に、無理な前屈・後屈・腰のひねりを避けたソフトメニューでの再開を検討するのが穏当です。事前にかかりつけの整形外科医へご相談ください。

Q6:飲酒後や高血圧の薬を飲んでいても受けられますか?

飲酒後は、血管拡張と血流変化が重なり急激な血圧低下のリスクが上がる懸念があるため、当日の飲酒は控えるのが穏当です。降圧薬を服用中の方も同様の懸念があり、受付時に服薬内容を申告しておくと安心です。施術可否や強さの調整は相談で決まります。最終的な判断は、事前にかかりつけ医へご相談ください。

Q7:安心して受けられるサロンを見分けるポイントは?

表示だけで判断せず、施術者の資格・事前カウンセリングの有無・キャンセルポリシーを総合的に確認するのが穏当です。効果を強く打ち出す表示は、消費者庁の景品表示法・健康増進法上の留意事項で不当表示に該当する可能性があります。「効果には個人差があります」と前置きするサロンのほうが、誠実な姿勢として受け取りやすいです。

Q8:海外で受けて体調を崩した場合、どうすれば良いですか?

現地の国際病院(タイ国内ではバンコク病院系列・サミティベート病院・ブムルンラード病院などが日本語対応可)が、観光客の一次対応窓口として利用されています。海外旅行保険にマッサージ後の体調悪化への補償が含まれているかを、契約前に確認しておくと安心です。

安心して受けるための6段階の事前チェック

予約前に確認しておきたい6段階のチェックを整理します。「事前に確認していれば防げた」と感じやすいポイントを逆算したものです。

  1. 体調・既往症をリスト化:妊娠の有無・心疾患・高血圧・骨粗鬆症・椎間板ヘルニア・帯状疱疹・服薬中の薬・手術歴を整理し、受付で迷わず申告できる状態に
  2. 主治医に施術可否を確認:既往症・服薬中の方は予約前に確認。強さの上限・避ける部位・施術時間の目安も併せて伺う
  3. サロンの表記・情報を確認:効果を強く打ち出していないか、施術者の経歴、事前カウンセリングの時間が確保されているか
  4. 当日の体調をセルフチェック:体温・睡眠・食事・飲酒を当日朝に確認。発熱・倦怠感があればキャンセル。食後2時間以上、運動後2〜3時間以上空ける
  5. 受付・カウンセリングで体調と希望を伝える:既往症・服薬・気になる箇所・強さの希望を、隠さず誇張せず正確に
  6. 施術後72時間の体調変化を確認:30分以内の異変は安静と水分補給、24〜72時間は様子見、3日以上続く症状は受診

このチェックは一般的な情報の整理であり、個別の体調判断・受療判断は、事前にかかりつけ医へご相談ください。痛みや体調変化には個人差があります。

まとめ|「強い痛み=効く」ではなく「自分の体を見ていく手段」

最後に要点を整理します。

  • 「痛い」は 良圧感覚/揉み返し/好転反応とされる体調変化/警告サイン の4分類で別物として整理する
  • 体が硬くても受けられます。我慢して耐える痛みは本来のタイ古式にはない
  • 「好転反応」は医学用語ではなく、効果の証明として整理されたものではない
  • 妊娠中・心疾患・骨粗鬆症・椎間板ヘルニア急性期・帯状疱疹などは、施術を見合わせ事前に医療機関へ相談
  • 慢性腰痛・高齢者・生理中・服薬中の方は、事前申告と施術調整で受けられるケースが多い
  • 食後・飲酒後・運動直後を避け、施術後は水分補給と安静。3日以上続く症状は受診

タイ古式マッサージは、2019年にユネスコ無形文化遺産(Nuad Thai)に登録された伝統療法です。文化的な価値と、現場での安全性確保は別の論点です。受け手側が「自分の体の情報」を持っておくことが、結果として安心につながります。本記事は治療判断・医療相談の代わりにはなりません。痛みや体調変化には個人差があり、最終的な判断は事前にかかりつけ医へご相談ください。

タイ古式マッサージ・ホアヒンに関連する周辺テーマは タイ古式マッサージ サロンの選び方タイ古式マッサージ よくある質問 にまとめています。

免責事項

※本記事は公開情報をもとにした一般的な整理で、医療行為・診断を目的としたものではありません。痛みや体調変化には個人差があります。妊娠・心疾患・骨粗鬆症・椎間板ヘルニア急性期・帯状疱疹・服薬中などの個別の体調判断は、事前にかかりつけ医へご相談ください。

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Itoです。もともとは総合病院の内科・整形外科病棟でスタッフとして5年間働いていました。薬では届かない慢性的な疲れに何度も向き合ううちに、体の根本に触れる仕事がしたくなり、英語もタイ語もできないままチェンマイの専門学校に2年通いました。帰国後は関西の高級スパで10年セラピストを務め、いまは自分の店を経営しています。現地で学んで驚いたのは、日本で「タイ古式」を名乗る店の多くが、本場の手技とはかなり違うということでした。このサイトでは、店を選ぶときに見るべき基準、自宅でできるセルフケア、施術の効果を引き出す受け方を紹介しています。持病のある方や治療中の方は、かかりつけ医に相談したうえで施術を検討してください。

目次