タイ旅行の通信手段は、旅行者向けeSIM・空港で買う現地SIM・日本の携帯会社の海外ローミング・Wi-Fiルーターの4つです。eSIMはiPhone XS以降でSIMロックがかかっていなければ使え、出発前に設定しておけばタイに着いた直後から地図や配車アプリを使えます。
この記事でわかること
- タイでネットを使う4つの方法の違い
- eSIMが使えるスマホの条件(iPhoneの場合)
- eSIMプランを選ぶときの3つの基準
- 出発前・到着後・帰国後の設定の流れ
- タイの通信会社(AIS・True)と、つながらないときの確認点
公的情報源: Apple サポート(support.apple.com)/総務省 SIMロックの案内(2026年10月時点)
タイ旅行では、空港を出た瞬間からスマホが要ります。配車アプリでホテルへ向かい、地図でマッサージ店を探し、予約の連絡を取る。どれもネットがないと始まりません。
そこで選ばれることが増えているのがeSIMです。日本にいるうちに設定を済ませておけば、到着してから店頭に並ぶ必要がありません。
この記事では、タイでネットを使う4つの方法を比べたうえで、eSIMの選び方と、出発前から帰国後までの設定の流れをまとめます。
タイでネットを使う4つの方法|eSIM・現地SIM・ローミング・Wi-Fi
タイ旅行の通信手段は、大きく4つあります。どれを選ぶかは、スマホの機種と、旅行中の使い方で決まります。
タイでネットを使う方法の比べ方
| 方法 | 用意するタイミング | 向いている人 | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 旅行者向けeSIM | 出発前にネットで購入・設定 | eSIM対応のスマホを持っている人 | SIMロックがかかっていると使えない |
| 現地SIM(物理SIM) | タイの空港・店頭で購入 | eSIM非対応のスマホの人 | 購入時に本人確認があり、店頭に並ぶ時間がかかる |
| 日本の携帯会社の海外ローミング | 出発前に契約内容を確認 | 手続きを増やしたくない人 | 料金のかかり方を契約先で確かめる |
| Wi-Fiルーター | 出発前に予約・空港で受け取り | 複数人で1台を使う人 | 持ち歩きと充電の手間、返却がある |
eSIMは、スマホに内蔵されたSIMに通信プランを書き込む方式です。カードを差し替えないので、日本の電話番号のSIMを入れたまま、タイのデータ通信だけを追加できます。
タイの通信手段の決め方
- スマホはeSIMに対応していて、SIMロックがかかっていないか?
- 対応している旅行者向けeSIMを出発前に設定する到着後すぐに配車アプリや地図が使える
- 対応していない空港で現地SIMを買う購入時にパスポートでの本人確認がある
- 手続きを増やしたくない日本の携帯会社の海外ローミング料金のかかり方を契約先で確かめてから使う
- 複数人で使いたいWi-Fiルーター1台を持つ人と離れると、ほかの人がつながらない
eSIMでも現地SIMでも、日本の電話番号のSIMはスマホに入れたままにできる機種が多い
図:タイでの通信手段は、スマホがeSIMに対応しSIMロックがなければeSIM、非対応なら空港の現地SIM、手続きを増やしたくなければ海外ローミング、複数人ならWi-Fiルーターが目安になる。
eSIMが使えるスマホの条件|iPhoneはXS以降・SIMロックなし
Appleのサポートページでは、旅行先でeSIMを使う条件として、iPhone XS・XS Max・XR以降のモデルであることと、iPhoneのSIMロックが解除されていることを挙げています。
SIMロックについては、総務省が2021年10月1日以降に発売される端末について、SIMロックを原則禁止にしています。それより前に発売された機種や、中古で買った端末は、ロックがかかっていないかを確かめておきましょう。
出発前に確かめること
- 機種がeSIMに対応しているか(iPhoneならXS・XR以降)
- SIMロックがかかっていないか(設定アプリの情報画面や契約先で確認)
- iOSなどのソフトウェアが最新か
- eSIMの設定に使うQRコードや案内メールを、紙かもう1台の端末で見られるか
Androidのスマホも、eSIMに対応した機種なら使えます。対応しているかは、メーカーや購入した携帯会社の機種ページで確かめてください。
eSIMプランの選び方|データ量・日数・通信会社
旅行者向けeSIMは、販売会社によってプランの組み方が違います。値段だけでなく、データ量・使える日数・つながる通信会社の3つで選びます。
eSIMプランを選ぶ3つの基準
| 基準 | 確かめること | 目安の考え方 |
|---|---|---|
| データ量 | 1日あたり・期間全体でどれだけ使えるか、無制限か | 地図と配車・連絡が中心なら少なめ、動画やSNSの投稿が多いなら多め |
| 日数 | 何日間使えるか、いつから日数を数えるか | 旅行日数より1日長いプランだと、帰りの空港で困らない |
| 通信会社 | タイのどの通信会社の回線につながるか | タイの大手はAISとTrue(2023年にdtacと統合) |
タイの携帯電話会社は、AISと、2023年3月にdtacとTrueが統合してできたTrue Corporationが大手です。eSIMの販売ページには、つながる通信会社が書かれていることが多いので、確かめてから買いましょう。
「無制限」と書かれたプランでも、一定量を超えると速度が落ちる条件がついていることがあります。購入前に、プランの説明の細かい条件まで目を通しておくと安心です。
料金は販売会社と時期で大きく変わります。旅行全体の予算の立て方は、タイ旅行1週間の費用はいくら?にまとめています。
出発前・到着後・帰国後の設定の流れ
eSIMの設定は、ネットにつながる日本で、出発の数日前に済ませておくのが基本です。設定画面を開くにはWi-Fiなどのネット接続が必要なので、空港に着いてからでは慌てます。
eSIMの設定の流れ(iPhoneの例)
- 日本出発の数日前から、帰国した日まで
- 出発前eSIMを購入し、案内に従ってiPhoneに追加するWi-Fiにつながる場所で行う。追加した回線に「タイ」など分かる名前を付ける
- タイに到着モバイルデータ通信をタイのeSIMに切り替える設定→モバイル通信→モバイルデータ通信で、使う回線を選ぶ
- 旅行中日本の回線のデータローミングはオフにしておく思わぬローミング料金を防げる
- 帰国後タイのeSIMをオフにし、日本の回線に戻す使い終えたプランは削除してよいか、販売会社の案内で確かめる
iPhoneは一度に1つの回線でしかデータ通信ができない
図:eSIMは出発前に日本で追加しておき、タイに着いたらモバイルデータ通信をタイの回線に切り替える。帰国後は日本の回線に戻す。
Appleのサポートページによると、iPhoneは一度に1つのモバイルデータ回線しか使えません。タイのeSIMでデータ通信をしながら、日本の回線でiMessageやFaceTimeを使い続けることはできます。
旅行中は、日本の回線のデータローミングをオフにしておくと、ローミング料金がかかるのを防げます。表示される項目名はiOSのバージョンで違うことがあるので、実際の画面はAppleのサポートページで確かめてください。
つながらないときの確認点と、現地での使い方
タイに着いてもつながらないときは、次の順に確かめます。
- モバイルデータ通信の回線が、タイのeSIMになっているか
- タイのeSIMの回線で「データローミング」がオンになっているか(販売会社の案内による)
- 機内モードを一度オンにしてオフにする
- それでもだめなら、販売会社のサポート窓口に連絡する
販売会社によっては、eSIMの回線側で「データローミング」をオンにするよう案内していることがあります。日本の回線と、タイのeSIMの回線で、ローミングの設定を分けて考えるのがつまずかないコツです。
現地では、配車アプリ、地図、マッサージ店の予約や問い合わせにネットを使う場面が多くあります。夜に一人で移動するときの注意は、タイ女性一人旅は安全?でまとめています。物価の目安はタイの物価は2026年いくら?が参考になります。
よくある質問(FAQ)
Q1:タイではeSIMと現地SIM、どちらがいいですか?
スマホがeSIMに対応していて、SIMロックがかかっていなければeSIMが便利です。出発前に設定でき、到着後に店頭に並ばずに済みます。eSIM非対応のスマホなら、空港で現地SIMを買う方法になります。
Q2:自分のiPhoneはeSIMを使えますか?
Appleのサポートページでは、iPhone XS・XS Max・XR以降のモデルで、SIMロックが解除されていることを条件に挙げています。総務省は2021年10月1日以降に発売される端末のSIMロックを原則禁止しているので、それより前の機種や中古の端末は、ロックの有無を確かめてください。
Q3:eSIMの設定はタイに着いてからでもできますか?
できる場合もありますが、設定にはネット接続が必要です。空港のWi-Fiを探す手間がかかるので、日本にいるうちに設定を済ませ、タイに着いたらモバイルデータ通信の回線を切り替えるだけにしておくと安心です。
Q4:タイのeSIMを使っている間、日本の電話番号はどうなりますか?
日本の回線のSIMを入れたままにしておけば、iPhoneではiMessageやFaceTimeを日本の回線で使い続けられます。ただし、データ通信は一度に1回線だけです。日本の回線のデータローミングはオフにしておくと、ローミング料金を防げます。
Q5:タイの通信会社はどこがありますか?
大手はAISと、2023年3月にdtacとTrueが統合してできたTrue Corporationです。旅行者向けeSIMの販売ページには、つながる通信会社が書かれていることが多いので、購入前に確かめましょう。
まとめ:機種を確かめ、出発前に設定まで済ませる
タイ旅行の通信は、スマホがeSIMに対応しているかで選び方が変わります。
この記事の要点
- 通信手段は旅行者向けeSIM・現地SIM・海外ローミング・Wi-Fiルーターの4つ
- iPhoneのeSIMはXS・XR以降で、SIMロックがかかっていないことが条件
- プランはデータ量・日数・つながる通信会社(AIS・True)の3つで選ぶ
- 設定は出発前に日本で済ませ、到着後はモバイルデータ通信の回線を切り替える
- 日本の回線のデータローミングはオフにし、帰国後はタイのeSIMをオフにする
出発の1週間前になったら、自分のスマホの機種とSIMロックの有無を確かめるところから始めてみてください。
免責事項
※本記事は、Apple サポート・総務省などの公開情報(2026年10月時点)をもとに整理した一般的な情報です。eSIMのプラン内容・料金・設定方法は販売会社や機種、OSのバージョンによって異なり、変更される場合があります。購入・設定の前に、各社の最新の案内をご確認ください。

