タイの入国カードは、2025年5月1日から紙ではなくデジタル到着カード(TDAC)になりました。タイ国籍以外の人は全員、到着の3日前から公式サイト tdac.immigration.go.th で登録します。登録は無料で、料金を求めるサイトは公式ではありません。
この記事でわかること
- TDACの対象者・登録できる時期・費用
- 登録の前に手元に用意しておく情報
- 公式サイトでの登録手順(8ステップ)
- 子ども・乗り継ぎ・スマホがないときの扱い
- 料金を取る偽サイトの見分け方
参照した一次情報: 在タイ日本国大使館のお知らせ(2025年4月3日)・注意喚起/在ブエノスアイレス・タイ大使館とニューヨーク総領事館の TDAC 案内/タイ政府広報局(PRD)2025年4月28日(いずれも2026年10月21日確認)
この記事の要点
- 対象はタイ国籍以外の全員。空路・陸路・海路を問わない
- 登録できるのは到着の3日前(到着日を含む)から
- 公式サイトからの登録は無料。1回の入国ごとに登録が必要
- 登録後のメールとQRコードを、入国審査で見せられるようにしておく
チェンマイに渡ったころは、機内で配られる紙のカードに英語で書き込むのが入国前のお決まりでした。いまはその紙がなくなり、スマホでの事前登録に変わっています。
「いつ、どこで登録すればいいのか」「この有料のサイトは本物か」で迷う人が多い手続きです。タイ政府と日本大使館が出している案内だけを使って、旅行者が押さえておく点をまとめました。
タイの入国カードはTDAC|到着の3日前から無料で登録
タイデジタル到着カード(Thailand Digital Arrival Card:TDAC)は、紙の入国カード(TM.6)に代わるオンラインの到着カードです。タイ入国管理局が2025年5月1日に導入しました。
TDACの基本(タイ政府・在タイ日本国大使館の案内から作成)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | タイに入国するタイ国籍以外のすべての人(陸路・海路・空路を問わない) |
| 始まった日 | 2025年5月1日 午前0時から |
| 登録できる時期 | タイ到着の3日前から(到着日を含む) |
| 登録先 | 公式サイト tdac.immigration.go.th |
| 費用 | 無料 |
| 有効な回数 | 1回の入国だけ。入国のたびに登録する |
| 使う言語 | 英語・中国語・韓国語・ロシア語・日本語の5言語に対応(2025年4月時点) |
出所: 在タイ日本国大使館「タイデジタル到着カード(TDAC)の開始」のお知らせ(2025年4月3日)・タイ政府広報局「Thailand Requires TDAC Registration for Tourists from May 1」(2025年4月28日)
「3日前から」は締め切りではなく受付の始まり
旅行記事などでは「72時間前までに登録」と書かれていることがあります。案内を読むと、3日前は登録できるようになる時点です。それより前、たとえば1週間前には登録できません。
タイ大使館の案内には、入国審査を通るまでに済ませればよいとも書かれています。とはいえ、空港で慌てないよう、出発の前日か当日の朝に済ませておくのがおすすめです。
登録の前に用意しておく情報
タイ大使館の案内では、登録の前に次の情報を手元にそろえておくよう求めています。
- パスポート(旅券)などの渡航書類
- 氏名・生年月日・国籍などの個人情報
- 便名・到着日・タイでの滞在先などの旅程
- 必要な場合の健康申告
入力は英語で行う前提です。名前のつづりは、パスポートの表記に合わせてください。便名や滞在先は、航空券とホテルの予約確認メールを開いておくと、写し間違いが減ります。
滞在先が複数あるときは最初の宿を確かめておく
ホアヒンやチェンマイを回る旅では、宿が日ごとに変わることがあります。どの宿をどう書くかの指定は、確認した案内には載っていませんでした。入力の画面で求められる項目に合わせ、最初に泊まる宿の予約情報を手元に置いておくと迷いません。
健康申告は全員ではありません。特定の国籍の人や、14日以内に特定の病気の流行地域にいた人だけ、追加の入力を求められる仕組みです。
公式サイトでの登録手順(8ステップ)
手順は、タイ外務省の在外公館が出している案内に沿うと次のとおりです。
TDACの登録手順(在ブエノスアイレス・タイ大使館/在ニューヨーク総領事館の案内から作成)
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 公式サイト tdac.immigration.go.th を開き「Arrival Card」を押す(QRコードからも可) |
| 2 | パスポートの情報を入れる。写真をアップロードするか、英語で手入力 |
| 3 | 便名や滞在先などの旅程を入れ「Continue」 |
| 4 | 該当する人だけ、健康申告を追加で入れて「Next」 |
| 5 | 同行者がいれば「Add」を押して、同じ手順で追加 |
| 6 | 入力内容を見直す。直すときは「Edit」 |
| 7 | メールアドレスを入れ、規約に同意して「Submit」 |
| 8 | 登録の控えをダウンロードするか、確認メールを受け取る |
出所: 在ブエノスアイレス・タイ大使館「How to Submit the Thailand Digital Arrival Card (TDAC)」・在ニューヨーク・タイ総領事館
登録が終わると、確認メールとQRコードつきのTDACが届きます。PDFは印刷しても、スマホの画面で見せても構いません。
出発前からタイ到着までの流れ
- 到着の3日前〜前日公式サイトでTDACを登録到着日を含めて3日前から受け付け。1週間前は登録できない
- 登録の直後確認メールとQRコードを保存PDFを端末に保存。届かないときは迷惑メールも確認
- 出発当日パスポートと控えを手元に機内でスマホの電池を残しておく
- タイの入国審査パスポートと一緒に控えを見せるメールやQRが届いていなければ審査官に伝える
出所: 在タイ日本国大使館・タイ大使館の TDAC 案内(2025年)
図:TDACは到着の3日前から登録し、控えを入国審査で見せる。登録が早すぎると受け付けられず、空港で慌てることになる。
子ども・乗り継ぎ・スマホがないときの扱い
家族旅行や乗り継ぎ便では、「この人も登録がいるのか」で迷いやすいところです。タイ大使館のよくある質問をまとめると次のようになります。
ケース別のTDACの扱い(在ブエノスアイレス・タイ大使館 FAQ から作成)
| ケース | 扱い |
|---|---|
| 子ども・乳児 | 登録が必要。同行する保護者が代わりに入力する |
| 乗り継ぎだけ(入国審査を通らない) | 登録は不要。入国審査を通って空港の外に出る人だけが対象 |
| 何度もタイに入る | 1回の入国ごとに新しく登録する |
| スマホやネットが使えない | 空港のWi-Fiや、TDACのキオスク端末で登録できる |
| ビザ | TDACはビザではない。ビザの要否は国籍しだい |
| 確認メールやQRが届かない | 入国審査のときに審査官に伝える |
キオスク端末がある空港として、案内ではスワンナプーム(BKK)・ドンムアン(DMK)・プーケット(HKT)・チェンマイ(CNX)・ハートヤイ(HDY)の5つが挙げられていました。ホアヒンへ向かうなら、多くの人はバンコクのどちらかの空港を通ります。
家族旅行は1台のスマホでまとめて登録できる
同行者は手順5の「Add」で追加できます。家族のパスポートをそろえておけば、1台のスマホで全員分を続けて登録できる流れです。
確認メールのあて先は1つでも、入国審査では一人ずつ控えを見せることになります。家族の分のQRコードも、すぐ出せるように保存しておきましょう。
料金を取る偽サイトに注意|公式との見分け方
在タイ日本国大使館は、TDACの公式サイト以外を使った結果、料金を請求されたりクレジットカード情報を入力させられたりするトラブルが起きていると注意を呼びかけています。
公式サイトからの登録は無料です。大使館も、インターネット上にはTDACの偽サイトなどがあるとして、公式サイトを使うよう呼びかけています。
公式サイトと、気をつけたいサイトの違い
- アドレス
- tdac.immigration.go.th
- 費用
- 無料
- カード情報
- 求められない
- アドレス
- .go.th で終わらない似た名前
- 費用
- 手数料・代行料を表示する
- カード情報
- 支払いの入力画面が出る
出所: 在タイ日本国大使館「TDACに関するトラブルについて」の注意喚起から作成
図:TDACの公式サイトは tdac.immigration.go.th で、登録は無料。支払いの画面が出たら、そのサイトは公式ではない。
登録の前に確かめる3点
- アドレスが tdac.immigration.go.th になっているか
- 画面のどこかで料金やカード情報を求められていないか
- 検索結果の広告枠から入っていないか(アドレスを直接入力するのが確実)
出所: 在タイ日本国大使館「【注意喚起】TDACに関するトラブルについて」
もし有料サイトで払ってしまった場合は、カード会社へ連絡し、公式サイトであらためて登録してください。タイ入国管理局も同じ内容の注意喚起を出しています。
旅の準備では、ほかにも費用や安全面の確認が要ります。タイ旅行1週間の費用やタイ女性一人旅の安全チェックもあわせて読んでおくと安心です。
よくある質問
タイの入国カードは何日前から登録できますか?
到着の3日前(到着日を含む)から登録できます。それより前は受け付けられません。入国審査を通るまでに済ませればよいとされていますが、出発の前日か当日の朝に済ませておくと安心です。
TDACの登録にお金はかかりますか?
かかりません。公式サイト tdac.immigration.go.th からの登録は無料です。手数料を求めるサイトは公式ではないので、そこで支払わないでください。
紙の入国カードはもう書かなくていいですか?
TDACは紙の入国カード(TM.6)に代わるものとして導入されました。2025年5月1日以降は、タイ国籍以外の人はオンラインでTDACを登録します。
乗り継ぎでバンコクの空港を通るだけでもTDACは必要ですか?
入国審査を通らずに乗り継ぐだけなら必要ありません。入国審査を通って空港の外に出る人が対象です。
子どもの分も登録が必要ですか?
必要です。乳児も含めてすべての旅行者が対象で、同行する保護者が代わりに入力します。同行者は登録の途中で「Add」から追加できます。
登録したのに確認メールが届きません。どうすればいいですか?
まず迷惑メールのフォルダを確認してください。それでも届かないときは、タイの入国審査で審査官に伝えるよう案内されています。
まとめ:TDACは3日前から、公式サイトで無料
タイの入国カードは、到着の3日前から公式サイトで登録するデジタルの手続きです。出発の前日に、パスポートと予約メールを横に置いて登録しておきましょう。
この記事の要点
- 2025年5月1日から、タイ国籍以外の全員がTDACをオンライン登録する
- 登録できるのは到着の3日前(到着日を含む)から。入国のたびに登録する
- 用意するのはパスポート・個人情報・便名と到着日・滞在先、必要な人は健康申告
- 子どもも対象。入国審査を通らない乗り継ぎは不要
- 公式サイト tdac.immigration.go.th は無料。料金やカード情報を求めるサイトは使わない
免責事項
※本記事は、在タイ日本国大使館のお知らせと注意喚起、タイ大使館(在ブエノスアイレス・在ニューヨーク総領事館)の案内、タイ政府広報局の発表(いずれも2026年10月21日確認)をもとに整理した情報です。入国の手続きやビザの要否は変更されることがあるため、出発前にタイ入国管理局の公式サイトや在東京タイ王国大使館で最新の情報をご確認ください。

